2013年 12月 15日
MANACで気になった若い聖職者の肖像
- 作:JUAN BAUTISTA MAÍNO, Pastrana, 1581 – Madrid, 1649
- 題:Fray Alonso de santo Tomás
- 年代:1648-1649
MANACは土曜の午後3時から閉館まで入場無料。
この絵がすごく気になった。
ちょっと受け口なのか、下唇が出ている若い頃の肖像画らしい。
右手に持った本は指でページを挟んでいる。
何の本か、何が書かれているページなのか、
知っている人には判るんだろう。
このフード付きのケープと下のコート、
ベージュのが多分麻で、上のがウールかな。
綿織物が登場する前はみなごわごわで、染色しにくい麻織物ばかり来ていた。
重いし、擦れて痛かったと思う。
冬はたくさん着てるから寒くなさそうな気もするが
袖口が開いているし、旅に出るのでも無ければ
手袋も靴下も付けないよね。やっぱり寒い。。。
しかも建物は石造りだし。ところで、こういう人たちの服は誰が作ったんだろうね。
修道院で働く人たちの中に「衣装部」でもあったのかな。
下はもっと後の肖像。着衣も違うし、背の高い帽子もあるので
位の高い職に就いたんだろう。