La casa Sayrach/ラ・カサ・サイラック

珍しくエンサンチェ(新市街)の夜を歩いた。
建物に灯がつくので昼より夜の方が中身がよく見える。
歩く時間を変えるだけで、新しい発見がある。

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門の外から中をのぞいたら、
ポルテーロ(門番)の紳士が、
「中に入る?」と、声をかけてくれた。
「ここはレストランなんだけど、今は営業中だからここだけは見て行ってもいいですよ」
今までに見たモデルニスモの建築とはちょっと違う、おどろおどろした感じ。
ギーガーを思い出した。
単純に美しいとは言いがたい。悪趣味なんだけど、病み付きになる。
ちょうどその日は雨で、その雨が柱をつたって流れ落ちてくる様子を想像した。

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入るとすぐ左手に写真の小部屋。
郵便物を受け取ったり、来客を確認するポルテロの部屋。
事件があったらまずはポルテロに聞き込み調査するにちがいない。
この小部屋が、屋根裏部屋にそそられるのと同じ感覚で、かなり気になる。

突き当たり左手に古いエレベーターと階段。
エレベーターの右上には肋骨のようなレリーフ。
ため息まじりに観察していると、階段の上にあったドアから初老の紳士が出てきた。
「レストランの中も見ますか?
こんな立派な邸宅を見るには絶好の機会でしょう、どうぞどうぞ」

中はいくつかのサロンに分かれており、数組の方が食事中だったので
写真撮影はやめておいた。こんなにきれいな建物なら、
必ずネットに上手に撮れた写真があるに決まってるし。

男性はレストラン「ラ・ダマ」のマネージャーで
サロンをお客の邪魔にならないように案内してくれた。
そしてさらにうれしかったのは、
「そこのエレベーターは今でも使われているので、上の階まで旅行してきたらいかがですか?」
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きちんと手入れされた木造エレベーター。
ダリオ・アルジェントの映画を思い出すなぁ。。。

しばしのタイム・スリップだった。
レストランで給仕を担当するのは1名を除いて中年以上のスペイン人男性。
ああいう空間ではそういう人選の方がいいよね。
家に帰ってネットで料理を見たけど、建物だけで十分結構。。。

Manuel Sayrach i Carreras(マヌエル・サイラック・イ・カレーラス)
La casa Sayrach(ラ・カサ・サイラック)は1918年から 1926年にかけて建設

レストラン「ラ・ダマ」
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by patronistaT | 2013-05-07 17:42 | 古い建物 | Trackback | Comments(0)