2011年 12月 03日
アンティークな広告
スペインの1920年代の雑誌に掲載されていた広告。
「ロイヤル」社
薪ストーブ「ミニョン」モデル
ルイ15世スタイル長方形石炭用「ロリヒナーレ」
サラマンドラとはサンショウウオの事。
昔、NHKのみんなの歌で尾藤イサオが
「サラマンドラ、サラマンドラ、火の中の竜」と歌っていた。
なんか関係ありそうだ。
wikipediaによると
ー電気ヒーターによって、グラタンなどの料理に仕上げの焦げ目をつける熱器具。
ー溶鉱炉の底に溜まった、鉄、炭素、硫化物など比重の高い混合物のこと。
と、言う事は社名の「ROYAL」の前の「salamandra」は鋳物などの材料の名前?
「暖房器具店、金物店で是非「ロイヤル」をご指名下さい。」
豪華で経済的なロイヤルのストーブで家族団らん商売繁盛。
とは書いてないけど。
こちらは1890年頃のフランスの雑誌から。
「奥様、もっとお腹を引っ込めてくださいませ!」
下着の広告と思いきや、入浴関連。
石けんでもないし、クリームでもない。
女主人とメイドの動きが生き生きしている。
たぶん、このあとコルセットのヒモは切れたと思われる。
これも同じフランスの雑誌から。
これはビアズリーかな。
繊細で不気味で美しい。
私の空想の邸宅にはウィリアム・モリスの間のほかに
おどろおどろしいビアズリーの間も欲しい。
ドレスの裾部分の表現の仕方がやはり東洋風。
フランス語は判らないけど、いい加減な想像によると、
「グリセリン配合のクリーム」のようだ。
手とか顔とか、朝晩使うとか書いてあるみたい。
色白になりそうななにか秘密の薬が入れてあるようなデザイン。
奥様が美容にせいを出している間、メイドはお掃除。
120年ほど前にすでにハンディモップがあったとは驚きだ。
でも1890年代はリュミエール兄弟が映画を作った時代だから、
モップ程度はあってもおかしくないか。
メーカー名に「K」が入っていて、
「DUSTER MOP」とあるから外資系企業?
そのころ、日本はまだぞうきんがけしてただろう。
お屋敷の中庭の廊下をモップで拭く姿なんてみたことない。
床の材質が木だから堅くしぼった雑巾でないとだめだとか?
いろいろと昔の様式、習慣からアンティークを見る物も面白い。