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アンティークな広告

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スペインの1920年代の雑誌に掲載されていた広告。
「ロイヤル」社
薪ストーブ「ミニョン」モデル
ルイ15世スタイル長方形石炭用「ロリヒナーレ」
サラマンドラとはサンショウウオの事。
昔、NHKのみんなの歌で尾藤イサオが
「サラマンドラ、サラマンドラ、火の中の竜」と歌っていた。
なんか関係ありそうだ。
wikipediaによると
ー電気ヒーターによって、グラタンなどの料理に仕上げの焦げ目をつける熱器具。
ー溶鉱炉の底に溜まった、鉄、炭素、硫化物など比重の高い混合物のこと。
と、言う事は社名の「ROYAL」の前の「salamandra」は鋳物などの材料の名前?

「暖房器具店、金物店で是非「ロイヤル」をご指名下さい。」
豪華で経済的なロイヤルのストーブで家族団らん商売繁盛。
   とは書いてないけど。



こちらは1890年頃のフランスの雑誌から。
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「奥様、もっとお腹を引っ込めてくださいませ!」
下着の広告と思いきや、入浴関連。
石けんでもないし、クリームでもない。
女主人とメイドの動きが生き生きしている。
たぶん、このあとコルセットのヒモは切れたと思われる。

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これも同じフランスの雑誌から。
これはビアズリーかな。
繊細で不気味で美しい。
私の空想の邸宅にはウィリアム・モリスの間のほかに
おどろおどろしいビアズリーの間も欲しい。
ドレスの裾部分の表現の仕方がやはり東洋風。
フランス語は判らないけど、いい加減な想像によると、
「グリセリン配合のクリーム」のようだ。
手とか顔とか、朝晩使うとか書いてあるみたい。
色白になりそうななにか秘密の薬が入れてあるようなデザイン。

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奥様が美容にせいを出している間、メイドはお掃除。
120年ほど前にすでにハンディモップがあったとは驚きだ。
でも1890年代はリュミエール兄弟が映画を作った時代だから、
モップ程度はあってもおかしくないか。
メーカー名に「K」が入っていて、
「DUSTER MOP」とあるから外資系企業?
そのころ、日本はまだぞうきんがけしてただろう。
お屋敷の中庭の廊下をモップで拭く姿なんてみたことない。
床の材質が木だから堅くしぼった雑巾でないとだめだとか?
いろいろと昔の様式、習慣からアンティークを見る物も面白い。
by patronistaT | 2011-12-03 03:34 | アンティーク古道具