2011年 02月 13日
ささら さらさら 川の流れのような・・・ プリーツ生地
昨年から今年にかけてEl degadobuilの仕事はプリーツ地獄。
平たい生地を業者に頼んでプリーツ加工を施すと写真のような生地になる。
プリーツと言っても平行の連続だけではなく、
扇子のように放射状の物、菱形と三角形の組み合わせ、
そしてISSEY MIYAKEのプリーズプリーツも。
日本では井上プリーツが有名。
以前勤めていた会社のすぐそばにオフィスがあったが、私の仕事では一度も訪れる機会がなかった。
納品された時は紙に挟まって反物になってくるのだが、
ほ・ど・け・てる・・・・・。
仕方がないのでピン打ちして、型紙をのせる。
軽〜いジョーゼットなので型紙をのせただけで動く。
この仕事は根性、辛抱につきる。
夏場は扇風機厳禁。
我が家はエアコンがないので、風で生地が動かないように窓を締め切る。
今が冬でよかった・・・。
実はバルセロナに来る以前はプリーツ加工の生地を縫ったことが無かった。
出来上がる前の生地の状態を触ったことも無かったかもしれない。
世の中不景気で経費削減と時間の効率化の為に、
パターンができて縫製もできるのが重宝されるんだろう。
縫製をやっていると、「なんだ、こりゃ??」というパターンに出くわすし、
逆にそう思われるようなパターンを作ったこともあるに違いない。
縫うのが面倒だと思うようなデザイン、生地もたくさんあるが、
パターンを作成した者が縫製もして、修正するのは、
出来上がり、時間ともに効率が良い。
それに仕事していて楽しいし〜。
今回は裾までたっぷりプリーツのどこまでもどこまでも広がるパンツ。
歩くたびに裾がなびいてうっとりするようなパンツである。
木曜がフォトセッションなので、それまでにまだ数枚仕事が残っている。
サンプルはまだ未公開なので、そのうちに紹介する。