2009年 01月 04日
<スペインのクリスマスはこれから>
私のヤフーブログ時代の記事を読んでいただいたことのある方は
既にご存知かと思いますが、スペインのクリスマスイベントはまだあるんです。
ラテンの人たちは時間にルーズだからクリスマスの電飾を
いつまでも飾ってるとは思わないでね。
2007年のクリスマスの記事はこちら
2006年のクリスマスの記事はこちら
キリストの誕生を星によって知った3人の博士(REYES MAGOSレイェス・マゴス)が
(賢者 長老格の王ガスパール、青年王メルチョー、黒人王バルタザール)
テクテクとラクダに乗ってお祝いを渡す為にベツレヘムにたどり着いたのが1月6日。
3人が持っていたとされるプレゼントは、
ガスパールは没薬(もつやく 樹脂でお香などに使う)
メルチョーは金、バルタザールは乳香(これも樹脂)
だからスペインの子供たちはサンタ・クロースにプレゼントのお願いをする代わりに
3人のだれかにお願いをする。
(ちなみにジョージ・クルーニーの映画スリー・キングスのタイトルは
このレイェス・マゴスからヒントを得ている)
5日の夜7時頃から(スペインでは夕方の時間帯だけど)
通りでは大パレードが繰り広げられる。
バルセロナだけではなくてマドリッド、バレンシア、
子供のいる街ならどこにでも東方の三賢人は現れる。
私は見た事がないが、バルセロナでは彼ら3人は船に乗って
港からバルセロナ入りするらしい。
飛行機で入るトリオもいるそうで。
レイェス・マゴスのパレードではデコレーションされた消防車
ゴミ清掃車、公園管理の車などの自治体の車はもちろん
コカコーラ、ビールなどのスポンサーのトラックに
子供たちや3賢人に扮装した大人たちが
街頭の見物客にキャンディをバラまく。
最前列にいなくても、ものすごい量をバラまくので
手を掲げて待っていなくても
下を向いて市落ちてくるアメを拾った方が早かったりして。
あんまり人ごみに行くのは好きではないけど
このイベントには毎年行っている。
そして、これが終わると本格的に人々はお仕事モードになる。
今月末にはブレッド&バターもあるし、
来月にはマドリッド・コレクションも待ってるし
なんだか忙しいのだ。
ついでに・・・
通常このイベントが終わった翌日7日から一斉にセールが
始まる事になっているのだが、
昨年は超不景気突風が吹き荒れたおかげで今年は2日から。
(どうやらカタルーニャでは例年通りの7日からのようです)
実際には去年からディスカウントしてはいるが
「rebaja」と言う単語は使わず
promocion,discuento,-20%などの表示で売っていた。
(「rebaja」セールではプロパー価格とセール価格の
2通りの金額が提示されていなければならない。)
ってことは、セール用に最初から安い商品を作る事はしない訳?
・・・するだろうけど。
セールで多くの人が期待する服飾の業界で働いていた身としては
開始期日が決まっているのはいい事だと思う。
日本なんてどんどんセール時期が早まるでしょ。
プロパーで売る時がないのよね。
どっちみち、ZARAやH&Mがハバをきかしてるからしかたないけど・・・。