<Cyan Bags春夏の洋服&身の回り経済>

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先週の日曜日は出来上がったサンプルの撮影日だった。
近頃のバルセロナは天気が悪い。その日も曇り。
友人宅は大きな窓があり、光が燦々と差し込む良い条件だけど、
曇っていたおかげで光が和らいでうまく撮影完了。
私は横で本生産の為のパターン修正点をチェック。
生地によってはプリントの顔料のせいで生地に張りがでて
希望通りのシルエットが出ていない物もある。

+今回気が付いた事+
スペインの、しかもバルセロナのごく一部
私の周りの事しか知らないが、
”仕事が分担作業”になっていること。
東京だったら1店舗で済む買い物が
こっちだとあちこちと数件の店を廻らないといけなかったりする時がある。
例えば、本と雑誌は売り場も店も違う。
豚肉屋には豚肉および豚肉加工品だけの取り扱い。
日本だとカレールーやソースなど関連商品もあるよね。
もちろん、鶏屋は鶏肉のみ。
穀物屋は米、豆、ドライ・フルーツなど。
日本ではお米屋にプラッシーを置いている。
なぜ、米屋に清涼飲料?? 缶詰のみつ豆もあったな。

     




いろいろ考えた私の現時点での考えは・・・
今のところのスペインは「日本人ほど時間の短縮を考慮しない。」
日本人には時間がないので、時間を短縮出来る事はサービスと考える。
なぜ時間がないかといえば、働く時間が長いから。
お金が必要な生活をするから長い時間働くはめになる。
かといってスペイン人がお金の不要な生活をしているかというと
そうでもなくて、でも私が初めてバルセロナに足を踏み入れたオリンピック前は
保険会社や銀行、クレジット会社のコマーシャルなんてなくて、
ほんとにシンプルな生活だなと感じた覚えがある。

日本人が「時は金なり」で1分も惜しんで仕事するようになったのは
もう40年以上も前からでしょう。東京オリンピックあたりとか。
そのころ、スペインはまだ独裁政治。
考え方が違っていてもしかたないなと思う。

なぜ、洋服の話題からこんなに飛躍したかと言うと。
縫製工場がうまいこと見つからないから。
平均賃金が日本よりもずっと安いのに
コストが日本よりもかかるのはなぜ?
友達が親戚に紹介されて見つけたのは
裁断、縫製、仕上げ、全部別のアトリエ。
私は縫製工賃には全部含まれていると思っていたのに
後から後から色々と増えてくる。
今までの私の経験では別々に頼むなんて考えられない。
(場合によっては別の時もあるけど)
日本の縫製工業は自社に全部のラインを持っているか、
または別の業者に一部依頼するけど、今までは全部支払も1社宛だし
最後まで1社が責任をもって管理していた。
別々に依頼するとなると、工賃も上がるし、運送料も発生する。
そして日数もかかる。
これは、分担作業にして仕事を増やしているのでは?
(だから仕事の進み具合が遅いの?)
昔読んだ本によると、江戸時代は生産から販売までの間に
問屋を数カ所設けて仕事を増やしていたそうだ。
たぶん、こっちもそのようなやり方で地域で仕事を請け負っていたんだろう。
実際に我が家の近所は、皮なめし工場や染色工場等が固まっていたらしいし、
友人宅の周りには裁断士、縫製アトリエなどたくさんあるそうだ。

でも、今のように価格競争が激しくなると
こんな昔ながらの方法では生きて行けなくなる。
縫製工場だってよっぽど特色を出さないと
モロッコやトルコ、東欧の工場に仕事を取られて
存続は難しいし、小さな洋服のメーカーも安いメーカーに押されて売れなくなる。
(ZARAやH&Mの品質表示を見ると面白い、
   以前は中国、韓国、台湾、インド、ポルトガルぐらいだったのに)
時間短縮も大きなサービス。

う〜ん、今は個人で何かをするには本当に難しいんだなと
そして、改めて時間や仕事についてを違う国で考えたのでした。
         (いつも堂々巡りだけど)
とりとめの付かない記事でしたが、
ご意見お待ちしています。

 
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by patronistaT | 2008-11-30 03:52 | 日記