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知らない誰かの思い出にひたってみる

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上2枚はマドリッドの市場にて。
以前、所ジョージの番組で東北の漁師を取材していて、
遠洋漁業を生業としている男性が、
「オレはスペイン語はなせるんだ」と、言っていた。
とてもスペインと縁があるように見えないのだが、
マグロ漁船でスペインの海に長い事滞在するとか。
日本のマグロの多くはスペインから来る事をこのバラエティー番組で知ったのだった。
それから、日本でもマグロを見ると築地ではなくスペインを思い出すようになった。
スペイン人はマグロの腹の脂ののった部分は食べない。
以前は市場の氷を敷いた台の上には赤身だけしか並べておらず、
トロの部分は廃棄していたそうだ。
同様にアンコウの皮、肝も捨てられていたが、最近は台の隅にまとめられている。
 (その隅にあるゴミ扱いされた物が大好物なんだけど。)
魚の卵も何の種類かわからないようなやつが
数種類「卵」とまとめられている。
大きな固まりになったベージュの卵を見ると
「たらこ」しか連想しない相方が以前、全部買って来た事があった。
 (ついうっかり買うはめになったのだと思う)
1kgもあった。しかも当たり前だが生。
日本では生のたらこを醤油で煮付けた物は大好物なのだけど、
血管の浮き出た巨大な魚の卵はさすがにグロテスク。
塩漬けにされた魚の卵ならいくらでも欲しいけど。
たぶん、日本人は処理されていない食料に弱いのでは?
それでも、気持ち悪くないように煮付けたが、1/3ぐらいは廃棄。
ああ、もったいない、卵も醤油も。
それから相方には自分で調理できない、想像できない物は
一度にたくさん買ってこないように忠告。
市場でいろんな食材に手を出して料理するのも楽しいけが、
頼めば誰かが作ってくれる生活したいな、ここのところそう思ったりする。

と、なぜか、昔の写真で魚の話になってしまった。

ついでに正直言って、スペインの普通のパン屋で売られている「パン」
    (バゲットね)はまずい。
水や湿気の多いアジアに住む私たちはきっと、空気や食べ物に湿気が必要なのだと思う。
こちらのパンはカサカサ過ぎる。私たちは昔ながらの「カサカサパン」と読んでる。
ここ数年はアラブ人の経営する冷凍パン屋が多くなり、
(専用レンタルオーブンで冷凍パンを仕入れて、店内で焼く。
      たぶん、オーブンメーカーとパンメーカーのタイアップ商法。             
        数年でオーブンを安価で買い取るんだろうね。)
その安物の冷凍パンが、実は昔ながらのパン屋のパンよりはおいしかったりする。
管理されて作られる食品に慣れてしまっているから、
どこでもおんなじ、平均的な味がいい場合もある
一番上のパン屋のパンもまずいんだろうな。
手づかみはな〜、乾燥している気候だからできる技・・・・・。
by patronistaT | 2011-06-13 02:59 | アンティーク古道具