2009年 08月 02日
ゴシック地区の不思議なおばあさん
こちらはまだ8月1日。夏真っ盛り。
外人観光客が真っ赤に日焼けした肌をあらわにして歩いている。
でも、お願いだから上半身裸とか
肩にバスタオル引っ掛けて歩いたりしないで欲しい。
ここは町なのですよ。
しかも、その格好で教会へ入るのはどうかな・・・。
内部の撮影にストロボは意味がないような・・・。
(それ以前にストロボ禁止である!)
異教徒の私でも教会のなかでは神妙な気分になるというのに。
旅の恥はかきすてなんだろうな、奴らにとっては。
観光客でごった返すバルセロナ旧市街で、
よく見かけるのが老人たち。
公園や遊歩道のベンチで、
granja(グランハ=甘味どころのようなカフェ)で、
教会の中で・・・。
散歩中によく行く庶民的なケーキ屋さんでの出来事。
席があいていたんだけど、誰かのジャケットが椅子にかけてある。
「忘れ物かな??」
おっと、手に取らなくて良かった。
なんとそれはジャケットではなくて、おばあさんだったのだ。
びっくりした!
カフェの椅子に小さく縮こまって座っていた。
なにか、飲んだ様子もなし。
たぶん、ただ座っていたんだと思う。
そう言う人が結構いるのだ。(マイペースである)
実は写真で手前に座っているのが
そのおばあさん。
今回は別の場所でくつろいでいた。
まるで眠っているようだ。
でも、ぶしつけに写真を撮るのもなんだから、
ちょっと上から建物をとるフリして・・・。
撮影後、階段を下りかけたら、
そのおばあさんは、座る場所を少しだけ移動した。
まるで、私が写真を撮っていたのを知っていたかのように。
もしかして、私がジャケットと間違えたのも知ってたの?
魔女ですか? もしかして。
だいぶ前も、
「友人が不思議なおばあさんに会うんだよね。」なんて言っていたっけ。
彼女いわく、
「私が外出しているとき、必ず見かけるの、朝でも、昼でも、夜中でも
いつも緑のカーディガンを来てるから目立つんだよね」
そして、私もついにおばあさん発見!しかも数回、昼間も夜中も。
次に見かけた時には問題のおばあさんを尾行する事にした。
もちろん、その次の時はすぐにやって来て、
女3人で真昼の老女尾行作戦。
白髪頭の小さなおばあさん。
友人の言う通り12色のクレヨンの中にあるような緑のカーディガンを着ていた。
若者3vs老女1の追跡にも関わらず、nou de la ramblaを曲がった先で見失った。
あの、おばあさんはどうしただろう。
もうとっくに亡くなっていると思う。
もし、見かけたらホントに魔女かもしれない。